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黒板壁・黒板塗装とは?メリットやデメリットについてご紹介

新築注文住宅 大阪市 狭小 自然素材
家の中に黒板を設置するということを皆さんは聞いたことがありますでしょうか?

黒板壁、黒板塗装などいい、最近になって徐々にリフォームを行われる方が多い、人気のリフォームの一つでもあります。

小さいころ、壁一面に落書きをしたいと思っていた方は少なくないはず。

そんな、子供のころの夢を叶えるような黒板リフォーム、今回はそのやりかたやメリット、デメリットについてご紹介していこうと思います。

黒板インテリアとは

まずそもそも、黒板インテリアとはどのようなものなのでしょうか?

黒板インテリアとは、壁の一部や壁全体を黒板のようにしてしまうということを指します。

塗ったところが黒板になる黒板塗料を使うと簡単に黒板ができます。

黒板をインテリアに使うとカフェのような雰囲気になったり、子供のかわいい落書きを残せたりと、オシャレで遊び心のあふれるお部屋になります。

黒板塗装には、マグネットペイントと組み合わせることで、磁石が引っ付く機能的な壁面にすることも可能です。これにより家族間でのメモ兼連絡板としても機能させることができ、実用性とデザイン性を両立できます。

黒板塗装の活用シーン

黒板塗装は単なる装飾にとどまらず、さまざまな生活シーンで活躍します。

キッチンではメニューやレシピのメモとして、子供部屋では学習スペースやお絵描きボードとして、玄関では家族への伝言板として活用できます。

特に在宅勤務が増えた現代では、書斎やワークスペースにアイデアボードとして設置する方も増えています。

黒板インテリアのやり方

ではそんな黒板インテリアのやり方ですが、実はそこまで難しくはありません。

黒板インテリアには、通常、塗ることで黒板風になる「黒板塗料」が塗られています。

黒板塗装はあまり馴染みがないので入手が難しいのでは?と思われがちですが、とても簡単にできます。

必要な材料

黒板塗料はホームセンターで販売されていますが、インターネットでも購入できます。
あとは刷毛やローラーを用意して塗るだけです。

黒板塗料を選ぶ際は、使用する場所に応じて屋内用か屋外用かを確認しましょう。

また、安全性を重視する場合は、オーガニック成分で作られた無害な塗料を選ぶことをおすすめします。

特に小さなお子様がいるご家庭では、食品レベルや医療品レベルの安全基準をクリアした塗料を選ぶと安心です。

手順

周囲を汚したくない場合や、はしをきっちり塗るためにはみ出しを防ぎたい場合はビニールやマスキングテープで養生します。

塗る場所が木材やコンクリートの場合は下地処理でサンドペーパーをかけたり塗りムラを少なくするためにシーラーを塗ったりすると仕上がりがきれいになります。

また、黒板塗料は1回塗ったら乾燥させてもう1回塗るとよりきれいに仕上がります。

下地処理は仕上がりの美しさと耐久性に大きく影響します。

特に既存の壁紙の上に塗装する場合は、まず壁紙を剥がすか、専用のプライマー(下塗り材)を使用することで、塗料の密着性が向上します。

下地の状態が悪い場合は、パテで凹凸を埋めてから塗装すると、より滑らかな黒板面が完成します。

また、黒板塗料は1回塗ったら乾燥させてもう1回塗るとよりきれいに仕上がります。

塗装作業は、室温5~35度(最適は20度前後)、湿度80%以下の環境で行うと、乾燥が早く仕上がりも美しくなります。

1回目の塗装後は、塗料の種類にもよりますが、通常1~2時間程度で乾燥します。

完全に乾いてから2回目の塗装を行い、その後一晩置いてからチョークを使用するのが理想的です。

カラーバリエーション

現在黒板塗料はカラーバリエーションが豊富で、インテリアの雰囲気にあわせて様々な色を楽しむことができます。

従来は黒や緑が主流でしたが、近年では白、グレー、ネイビー、ブラウンなど、多様な色展開がされています。

明るい色の黒板塗装は、北欧スタイルやナチュラルテイストのインテリアにもマッチし、圧迫感を与えずに機能的な壁面を作ることができます。

色選びによって空間の印象が大きく変わるため、全体のインテリアとの調和を考慮して選びましょう。

黒板インテリアのメリット

ではそんな黒板インテリアのメリットについてご紹介していきましょう。

デザイン性の高さ

まず最大のメリットは、そのデザイン性にあります。

家の中に黒板を設置することで非常におしゃれに見えますし、黒板という書いたものを残す特性上、些細な思い出を残すことができたり、ほかの家にはない唯一無二の雰囲気を作り上げることも可能になります。

黒板塗装のマットな質感は、光を吸収するような独特の風合いを持ち、普通のペンキやクロスとは違う高級感を演出します。

アンティーク調、ブルックリンスタイル、男前インテリア、インダストリアルデザインなど、幅広いテイストのインテリアにマッチします。

コミュニケーションツールとしての機能

黒板壁は、家族のコミュニケーションを促進する効果も期待できます。子供の成長記録を書き留めたり、家族へのメッセージを残したり、今日の予定を共有したりと、デジタル機器とは異なる温かみのあるコミュニケーションが生まれます。

また、子供が自由にお絵描きできる空間があることで、創造力や表現力を育む教育的な効果もあります。

実用性と機能性

黒板塗装を施した壁は、書き直しが自由にできるため、固定的な装飾よりも柔軟に空間を演出できます。季節ごとにイラストを変えたり、イベント時には特別なメッセージを書いたりと、住まいに変化を付けやすい点も魅力です。

また、マグネット塗料を下地に使用すれば、写真や書類を磁石で留めることもでき、実用性がさらに高まります。

DIYのしやすさ

黒板塗装は比較的扱いやすく、DIY初心者でも挑戦しやすいリフォームです。

また、傷がついたり汚れが落ちなくなったりした場合も、塗料で上から塗り直すだけで簡単に補修できます。

壁紙の張り替えなどに比べて、メンテナンスコストを抑えられる点も長期的なメリットと言えます。

黒板インテリアのデメリット

一方、黒板インテリアにももちろんデメリットはあります。

掃除・メンテナンスの手間

まず一つ目に、掃除が大変ということです。

黒板にはチョークでものを書くことがほとんどですが、チョークは石灰でできているため粉が発生してしまうのです。

小さいころ、教室にあった黒板を想像してもらえるといいかと思います。

そのため、黒板インテリアを使う場合にはしっかりと定期的に掃除をしてあげるだけでなく、周囲に汚れてはいけないものをおかないことも重要になっています。

しかし、そのデメリットを差し引いてでもおしゃれな家を実現しているという見方もできますので、黒板インテリアを用いた家にお友達などを呼ぶと新鮮な反応が得られるかと思います。

ただし、現在ではこの問題を軽減する方法がいくつかあります。ダストレスチョーク(粉が飛散しにくいチョーク)を使用することで、掃除の負担を大幅に減らすことができます。

ダストレスチョークは、炭酸カルシウムの粒子が重く、粉が舞わずにまとまって下に落ちやすい特徴があります。

また、黒板消しを斜めに持って上から下へ動かし、粉を下に落とす使い方をすることで、粉塵の発生を抑えられます。

チョークの粉の健康面への配慮

チョークの粉に関する健康面の不安を感じる方もいるかもしれませんが、現在市販されているチョークの成分は主に炭酸カルシウムまたは硫酸カルシウムで、どちらも食品添加物や化粧品にも使用される安全な成分です。通

常の使用方法で人体に影響を及ぼすことはありません。

ただし、粉塵として大量に吸い込むことは呼吸器への刺激となるため、適切な消し方と換気を心がけることが大切です。

特にホタテの貝殻を原料としたダストレスチョークは、環境にも優しく、粉が飛散しにくいためおすすめです。

黒板インテリアのアレンジ方法

黒板インテリアのアレンジについていくつか紹介します。

キャビネットや扉を黒板にする

黒板塗料は、壁だけではなくキッチンのキャビネットや扉にも塗れるため、ガラスの入っているキャビネットや扉なら、簡単に作ることができます。

また、細長いキャビネットの扉でも、食材のメモなどをするのにとても便利になるのではないでしょうか。

例えば、キッチンへの扉を黒板に変えることで、カフェのメニュー表のように献立を書いてもおしゃれにな雰囲気を醸し出せます。

献立でなくとも、家族間での連絡ツールとしても使えるのではないでしょうか。

カウンターキッチンの背面を黒板に

対面式キッチンの場合は、ダイニング側のカウンター下を黒板にして、お子さんがいる家庭では自分の座る場所に名前を書いても楽しくなりそうですね。

何も書かずとも単純に黒くなるだけでスタイリッシュさが出ます。

黒板専用のアイテムを作る

塗料を塗る壁がないという場合や、壁に塗料を直接塗る勇気が無いのなら額縁を使うのも一つの手です。

黒板にした板を額縁に入れて、壁に飾ったり、壁に立てられるような大きさの額縁に入れるだけで美術館のようなお部屋に生まれ変わります。

アンティークな額縁にするとより黒とのコントラストが素敵になります。

ダイニングのテーブルを黒板化

海外では、思い切ってダイニングテーブルそのものを黒板化してしまう人もいます。

文字の書かれた黒板の上で食事は少し気が引けるので、小さなテーブルくらいだとちょうど良いのではないでしょうか。

壁の一部に

壁の一部だけを黒板化する方法があります。

例えば子供部屋を一部だけ変更するならば、子供の目線に合わせた高さで、水平に黒板するのもデザイン性もありかわいく仕上がると思います。

シューズボックスを黒板化

シューズボックスや玄関のドアを黒板化することで出かける時の忘れ物を確認することもできるのではないでしょうか。

黒板シートで代用する

黒板シートを使うことで大がかりなリノベーションや塗料が必要なくなります。

黒板インテリアというと、リノベーションで黒板のような壁を作る、黒板としても使えるような黒板塗料を使い塗り壁へ固定する、もしくは新築などはじめから黒板インテリアにする設計を取り入れるものになります。

黒板シートはそうした工事の必要がなく、値段的にも安価なものが多いため、黒板が必要がなくなった時には剥がすこともできるので大胆にリフォームができない方にはおすすめです。

シートを壁一面に貼るだけで、メリットでも取り上げたように、とてもおしゃれな空間に仕上げることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、黒板壁や黒板塗装についてご紹介してみました。

黒板インテリアの掃除は確かに大変ですし、きれいな状態を保つことは難しいです。

しかし、それに見合った唯一無二のおしゃれさを実現できるという魅力もあります。

実際に、当社でも黒板インテリアを施工した事例もあります。

子どもと触れ合い、見守れる 木の温もりが心地いい住まい

もしご興味がございましたら当社までお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

大栄住宅株式会社 / ゆいまーるClub 代表取締役社長 加藤 栄 Sakae Kato

福岡大学工学部化学工業科卒業。
研究では地球環境問題に興味を持ち「酸性雨に対する土壌の理科学的性質」を卒論に。
1992年より大阪の親族の分譲住宅施工販売会社にて16年間現場と営業を経験。
2008年自然素材を使った健やかで快適な住まいづくり、ゆいまーるClub を創業。
2012年一般社団法人環境循環型住宅推進協議会理事を務め環境に正しい住まいづくりを啓蒙。
健康、環境に配慮した住まいづくりを推進しながらお施主様に本当に良い家の知識を提供している。

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