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新たな自然素材を探していきます!  ①和紙畳のはなし

こんにちは、自称3級建築士の田邉です!!(そのような資格はございません)

私事ですが5月の末に誕生日を迎えまして、着々と初老に向かっている今日この頃です(-_-;)

その際にゆいまーるClubのスタッフみなさんからプレゼントをいただきました。

 

 

ちょうどスニーカーが欲しいなと思っていたところだったので、とても満足しています。

でっかいNがかなり主張してます・・・

同じタイミングで家族からもアウトドアブランドのTシャツをもらいましたので、この夏はご機嫌で過ごせそうです。

 

まだ誕生日から10日ほどしかたっていませんので、プレゼントを渡しそびれたという方はまだ間に合いますよ!?

 

送り先はこの記事の最後にお知らせしますので、最後までお読みになってください。

 

 

さて今回は当社の取扱商品である自然素材についてです。

当社の先日の会議で、

 

「まだお客様にお勧めできていない自然素材の商品はないのか?」

「普段使っている自然素材のことを、しっかりお伝えできているのか?」

 

このような議論がありました。

 

最近はスマホで何でも調べられるので、お客様も相当お詳しいです。

だからと言って「もうご存じだろうから」と説明も提案もしないのはプロとしていかがなものかと思います。

 

日々勉強を重ねて、お客様にとって有益な情報は余すことなくお伝えしていくべきではないのか?

 

そのような思いから、実際のお打合せやブログなどを通じて、自然素材について広くお伝えしていこうとなったわけです。

ということで今回は私が、いままであまりお伝えしてこなかった材料についてお伝えしたいと思います。

 

突然ですが和紙畳というものをご存じですか?

 

最近は和室のご要望が減り、畳そのものの需要も減っています。畳表の枚数換算でいうと、平成元年には年間1,700万枚の需要があったのが、令和元年には462万枚と約1/4にまで減少しています。同じ期間の新築着工戸数が160万戸から88万戸と半減なのと比べると、いかに和室自体がなくなってきていることがよくわかります。

 

そんな中でも自然素材を使って住まいづくりをされる方は、比較的和室(畳)の採用率が高いような気がします。

 

ゆいまーるClubのすまいでは畳を採用される場合、現在は健康配慮型の天然い草畳を採用しています。経年劣化やい草本来の香りを楽しんでもらうのも自然素材を選ぶ理由の一つだと思うからです。

 

これに対して和紙畳の原材料はその名の通り「和紙」です。

 

和紙は簡単に言うと植物を蒸したり煮詰めたりして繊維成分を取り出し、漉き取り乾燥させて作ります。そうして出来た和紙をこより状にしたものを編み込んで撥水加工を施して畳表にします。

 

本当に簡単に言ってしまいましたが、和紙を作るだけでもとんでもない数の工程があり、かなりの手間と時間がかかります。自然のものを現代の便利な道具に変換するにはとても大変な労力を必要とします。しかしそこにこそ工業製品にはない価値があるのではないかと思います。

 

 

さてそんな和紙畳にもメリットデメリットがありますので、そこをお伝えしたいと思います。

 

和紙畳には次のようなメリットがあります。

・ダニ・カビが発生しない

・カラーバリエーションが豊富

・水分をこぼしても拭くだけでキレイ

・い草と比べ約3倍の耐久性

・日焼けしにくい

 

反対にデメリットはこのようなものがあります。

・い草特有のにおいがない

・い草より弾力にかけ固く感じる

・い草より価格が高い

 

 

これらの長短を考慮して、最後はお好みで選んでいただくことにはなるのですが、私の一つの基準は

 

①LDKとひと続きの和室ならば「和紙畳」

②廊下や階を隔てた和室ならば「い草畳」(でも良い)

 

といった具合に、やや和紙が優勢です(あくまでも私の好みです)。

 

①の理由は日々の使い方や洋間との相性です。

小さなお子さまのいるご家庭では遊び場になる可能性が高いですから、耐久性で選びます。

またリビングと一緒に掃除機をかけたりするでしょうから、この場合も耐久性で選びます。

LDKのインテリアにあわせて半畳タイプをえらぶことで、黒系の濃い色のコーディネートができる。

 

※画像はイメージです

 

ここで畳あるあるをひとつ。

上の画像のような半畳の大きさの畳のことを指して「琉球畳」と呼ばれることが多いですが、実は別のものだということをご存じでしょうか?

琉球と聞いて沖縄を思い浮かべる方も多いと思います。確かに琉球畳の琉球は、沖縄地方の畳に由来しています。

沖縄地方で栽培されていたい草は、カヤツリグサ科の「七島イ」(しちとうい)という種類です。一般的に使用されるい草と比べてみると、い草自体が太く表皮も強いものです。

これを使用すれば、い草が丈夫なので畳縁を必要としない畳の製作が可能です。

大昔は畳縁がなく、ほとんどの畳が縁の無い畳で角の部分が弱くなっていました。そこで角を補強するために畳縁が登場した訳ですが、今ではこの畳縁があるのが一般的となりました。

最近になって畳縁の無いタイプの畳が和紙などを用いてカラフルに進化し、畳コーナーや和室にも使われるようになり、「七島イ」を使用しなくても畳縁の無い畳が「琉球畳」と呼ばれるようになったというわけです。正確には「半畳縁なし畳」と呼びます。

いつか本物の琉球畳を施工してみたいのですが、なにせ価格が高い!!

高品質な熊本産の半畳縁なしの2倍はします。6畳和室には12枚敷くのでなかなかの金額になります。

ゆいまーるClubなので頑張って販路を探してみようと思います。

 

②の理由は、単独または洋間の雰囲気に引きずられない場合は、い草の1帖畳の方が和室としての格が上がる気がします。客間としても使える落ち着いた佇まいが、い草を用いることで醸し出されると思います。

 

 

このように自然素材にもいろいろな種類のものがあり、それぞれの特長を活かした使い方があります。

 

私たちゆいまーるClubに住まいづくりのお話をしてくださる際は、やりたいことや雰囲気や思いのたけをすべてお話しください。

 

必ずベストな自然素材とデザインや施工方法・コーディネートをご提案いたします!!

 

これから当社スタッフがまだお伝えしきれていなかった素材や、いままでお伝えしてきたけれどまだまだ伝えたい、自然素材のあるあるを言いたい・・・などなどをスタッフブログで発信してまいります。

 

どうぞご期待ください。

この記事を書いたスタッフ

【ライフスタイルプロデューサー】 お客様の想いをカタチにする人 田邉 寛正 hiromasa_tanabe

宅地建物取引士/JSHI 公認ホームインスペクター/電磁波測定士/(自称)三級建築士

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