columnコラム

お米から生まれた100%自然塗料「キヌカ」

 

キヌカ近年、建物から発生する化学物質が原因で、体調不良を訴える人が増えており、社会問題になっています。

人の身体に安心・安全な自然塗料として、国産米の米ぬかと植物精油を主成分とした「キヌカ」が注目されています。

色は透明なので、木の本来の色や木目の美しさを際立たせて保護してくれます。

自然な木の温もりを感じながら、身体に安心・安全な家で暮らしたいという方にぴったりです。

お米から生まれた100%自然塗料

キヌカは、米ぬかと植物精油を主成分とした自然塗料です。

色は透明で、赤ちゃんが舐めても安心な100%天然成分でできています。

キヌカの名前の由来は「絹(キヌ)」のような柔らかさに「変化(カ)」するという意味から来ています。

また、「木(キ)」と糠(ヌカ)」の融合による自然循環を表現しています。

日本人の主食であるお米を精米すると米ぬかが出ますが、昔の人は米ぬかを煎り布に包んだ糠袋で家具や床を磨いていました。

キヌカは、お米を主食とする日本ならではの自然の恵みから作られた塗料なのです。

キヌカの特徴

自然由来の塗料は、キヌカの他にも、ひまわりオイルや亜麻仁油などが存在しますが、その中でもキヌカを選ぶメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

キヌカの特徴をみていきましょう。

乾燥時間が短い

他の自然塗料に比べ、キヌカは乾燥時間が短いのが特徴です。

完全に乾くまでには多少時間がかかりますが、2〜4時間で指につかないくらいに乾きます。

木の本来の美しさを際立たせる

キヌカには色がついていないので、本来の木の色や木目の美しさを際立たせます。

また、浸透性が高いので、木に馴染みやすく、木目が際立って見えます。

嫌な臭いがしないので換気不要

キヌカは主剤100%で、溶剤を一切使用していないので、塗っているときから臭いがしません。

そのため、作業中の換気が不要です。

塗った後も臭いが残る心配がないので、安心して使うことができます。

肌への刺激がないので赤ちゃんのいる家にも安心

キヌカの人の肌への刺激は、人肌パッチテスト試験データによると、蒸留水並の安全性があるといわれています。

アレルギーのある方や赤ちゃんなど、刺激物に敏感な方がいるご家庭でも安心して使うことができるでしょう。

粘性が少ないので塗りやすい

主剤100%でつくられているキヌカは、粘性が少ないので、広い範囲に塗り広げやすいです。

また、寒い時期でも固まることがなく液状を保つので、一年中作業することができます。

自然発火の危険性がない

一般的によく使用されている亜麻仁油や桐油は、自動酸化しやすいため、自然発火の原因になることがありますが、キヌカは自然発火の危険性がないため、非常に安全な塗料です。

そのため、塗るときに使用する布などのお手入れも簡単です。

ただし、当然直接加熱すれば、発火する恐れはありますので、必ず使用した布や容器はしっかり洗っておきましょう。

洗う際は、家庭用の洗剤を使っても問題ありません。

また、残ったキヌカは、キャップをしっかり閉めて日の当たらない場所で保管しましょう。

ホルムアルデヒドの放散量が測定下限値以下

自然塗料はすべて安心・安全と思われがちですが、実は自然塗料であっても塗装後に乾燥する段階で、ホルムアルデヒドなどの有害物質を発生してしまうことがあります。

しかし、キヌカはホルムアルデヒドやVO5成分などすべて下限値以下の結果が出ていますので、安心して使えます。

キヌカの使用方法

キヌカを塗装する手順を紹介します。

塗装前に準備しておくもの

・キヌカ
・手板材サンプル
・ウエス(キヌカを塗布するときに使う布)
・容器

ハケやローラー、スプレーの使用は塗りすぎの原因となりますのでお控えください。

①試し塗り

サンプル材にキヌカを試し塗りし、材に染み込むか確認してください。

目安として塗布後、約2時間経過後に指につくか確認してみて、ほとんどつかなければ含浸しています。

②塗布面の汚れやホコリを取り除く

塗布する材を乾拭きして、ゴミやホコリを取り除きます。

③容器にキヌカを入れる

目安としてはウエスが浸るくらい、容器にキヌカを入れます。

④ウエスにキヌカを浸す

ウエスにキヌカを十分浸します。

小さな面積や家具への塗布の場合はウエスにキヌカを少しつけて使用しても大丈夫です。

⑤キヌカを塗る

浸したウエスを堅くしっかり絞ったら、塗布していきましょう。

キヌカは一度塗りで仕上がります。

二度塗りをしますと乾燥の遅れやベタつきの原因となりますので注意してください。

木材によって施工直後に塗りムラがあるように見えることがありますが、徐々に木に馴染みムラがなくなっていきます。

⑥乾燥

約2〜4時間で指触乾燥します。

完全乾燥までは約1ヶ月程かかります。

キヌカを使用する際の注意点

キヌカを使用する際は、以下の点に注意しましょう。

使用できない木材

キヌカはすべての木材に使用できません。

特にくり材、チーク材への使用はお控えください。

また、合板、集成材、すでに別途ワックス・塗料が塗布済みのもの、無垢材以外のものにはご使用いただけません。

そのほかの木材も諸条件により極端に乾燥時間がかかるなど相性が合わない場合がありますので、必ずサンプル材に試し塗りをしてください。

ハケ、ローラー、スプレーを使用しない

ハケやローラーなどを使ってキヌカを塗ると、塗り過ぎの原因になります。

キヌカを塗る際は、日本手拭いなどの布を使って、一度塗りで仕上げましょう。

二度塗りをすると、ベタつきの原因になるほか、完全に乾くまでに多くの時間を要してしまいます。

含浸しやすいものに戻りがある場合もある

キヌカは乾燥時間が短い塗料ですが、完全に乾燥するまでには約1ヶ月程かかります。

完全に乾燥していないうちに、段ボールや新聞紙などを置きっぱなしにすると、キヌカが戻る場合があるため注意しましょう。

まとめ

身体に安心・安全な自然素材の家づくりには、使用する建材だけでなく塗料にもこだわりたいですね。

ゆいまーるClubでは、自然素材にこだわり、住まう人が元気に毎日を心地よく過ごせる住まいをつくることを大切にしています。

お気軽にご相談やお問い合わせください。

関連記事