無垢フローリングのオークの特徴は?メリットとデメリットについて紹介
無垢の床材をどれにしようか検討する際に、杉等と一緒によく候補として挙がるのがオークです。
オークのはっきりとした木目は重厚感があり、フローリングの合板にもオーク柄はよく使用されております。日本でも床材としての馴染みがあるのがオークだといえるでしょう。
今回はそんな、オークの特徴やメリット、デメリットについてご説明しますので、素材選びの参考にしてみてください。
オークの特徴は?
オークは特定の種類の木から取れるもののことではなく、ブナ科コナラ属に属する種をすべてオークと呼びます。
そのため、オークという言葉が表す樹木は、数百種以上が知られ、亜熱帯から亜寒帯まで北半球の広い範囲に自生しています。
昔からワイン樽やウィスキー樽の材料や、船舶の材料として使用されてきたオークは、他の樹種と比較して高い強度と耐水性を兼ね備えています。
オークフローリング材の無垢と合板の違い
オークのフローリング材は、無垢フローリングと複合フローリングの2種に大きく分けられます。
オーク材の無垢フローリングは、正式には単層フローリングと呼ばれています。
特徴は、無垢の木質感があり、無垢材の原材料にグレードが存在しているため、それにより価格が変わってきます。
また、施工も技術と手間がかかるため高級な印象が持たれやすいです。
メンテナンスの性能は表面の塗装次第で大きく変わってきます。
合板フローリング材は、3種類のタイプに分けられ、合板の上に挽板や突板、シートを接着しているフローリングになります。
まず、オーク材の挽板材の複合フローリングは、無垢フローリング材と比べると、収縮や膨張の変化が少ないため、湿度や環境が変わっても無垢材に比べると寸法安定性に優れています。
オーク材の突板合板フローリングは、合板上の無垢材がとても薄いため、無垢材の質感が均一になりがちで、木質感では無垢材や挽板タイプの複合フローリングには劣りますが、施工性であったり寸法安定性は優れているため、広く使われています。
オークの歴史
日本語では落葉樹のコナラ属はナラ(楢)、常緑樹のコナラ属はカシ(樫)と呼び、オークはその両方の意味を持ちます。
オークの木は古代ギリシアでは、「母なる木」と呼ばれ、神が作り出した木だとされていました。様々な神話にも聖なる木として登場し、神事にも頻繁に使用されました。
これは、オークが木材として人々の生活の中で重要な役割を果たしていたからでしょう。
オークとは
オークの木はアメリカや朝鮮、日本が産地とされています。
オークの木が材料でできているオーク材ですが、日本では、ナラ材のことをオーク材と呼ぶのが一般的です。
オーク材はナラ材に比べると、木目が荒くできていて、白っぽい色になります。
また、オークはブナ科でありコナラ族の木全体のことを指しているため、オーク材の種類としてナラがあると考えると良いでしょう。
オークの種類
オークは数多く種類が存在するのですが、その中でも大きく分けると3種類に分けられます。
ナラ
先ほども説明しましたが、日本ではオーク材と呼ばれているため、オークの代表的な種類として分けられています。
北海道などの寒い地域で育ちます。
また、高級材として有名な北海道のミズナラですが、その特徴は、白く木目が細かくなっています。
ホワイトオーク
主にアメリカやカナダなどの北米が産地で、ナラが希少な地域では、ナラの代わりとして使われてきました。
見た目はナラに似ていて白いため、ホワイトオークと呼ばれています。
耐水性に優れていて、重めで硬いのが特徴的なので、ワインやウィスキーを入れる樽などによく使われています。
レッドオーク
こちらも、ホワイトオークと同様アメリカやカナダなどが産地で、木目が目立ち赤みがかっているオークになります。
オークフローリングのメリット
オークをフローリングに使用する一番のメリットといえばなんといってもその耐久性と耐水性です。
また、価格は数ある樹種の中でも比較的リーズナブルであり、使用しやすい材料といえます。そのうえ加工性も良いため、耐久性とのバランスも良いです。
最後に無垢材フローリングに共通するメリットになりますが、合板フローリングと比べて耐用年数に圧倒的な差があります。
合板フローリングの場合、床下環境にもよりますが、約15年~20年で湿気が原因の接着剤の劣化により、張り替えや重ね張りをする必要がでてきます。
無垢フローリングの場合は、初期費用こそ高いですが、適切な環境のもとで適度な手入れを行っていれば、半永久的に張替えなどの必要はありません。
オークフローリングのデメリット
メリットが多い、オークフローリングですが、強いてデメリットをあげると、柔軟性が低く、他の針葉樹の無垢材と比較して柔らかさや暖かさが少ないという点が上げられます。
ただし、柔軟性を重視すると、傷や木自体の呼吸により、膨張や収縮によりあばれによりフローリングに凹凸が生まれるため、メリットとして捉えることもできます。
オークフローリングに合うインテリア
オークフローリングは、その美しい木目と温かみのある色合いから、さまざまなインテリアスタイルに自然に溶け込みます。
北欧風
北欧風やナチュラルテイストのインテリアとは相性抜群です。
明るい木目が空間を柔らかく明るく見せ、シンプルなデザインの家具やモノトーンのアクセントと組み合わせることで、洗練された雰囲気を作り出します。
モダンスタイル
ブラックやグレーといったシックな家具や金属素材のアイテムを取り入れることで、オークの持つナチュラルな魅力と洗練された都会的な雰囲気を融合させることができます。
カントリー風
カントリー風やヴィンテージスタイルにもぴったりです。
例えば、アイアンフレームの家具やアンティーク調の装飾品を組み合わせることで、落ち着きのある温かみのある空間を演出できます。
オーク材のフローリングが持つ深みのある色調が、これらのデザイン要素を引き立てる役割を果たします。
ラグやカーテンなど、ナチュラルカラーや暖色系のアイテムを取り入れると、さらに居心地の良い空間が完成します。
オークフローリングは、その汎用性の高さから、あらゆるスタイルに活かせる万能な素材です。
さまざまなインテリア要素を組み合わせて、自分らしい魅力的な空間を作り上げましょう!
オークフローリングと他の木材との比較
オークフローリングは、そのバランスの良い特徴と耐久性から、多くの家庭で選ばれる人気の床材ですが、他の木材と比較すると、その特性がさらに際立ちます。
ここでは、オークフローリングを代表的な木材であるヒノキ、ウォルナット、パインと比較しながら、その魅力を掘り下げていきます。
ヒノキとの比較
まず、オークとヒノキの比較です。オークは密度が高く、傷がつきにくいという特性を持っています。
一方、ヒノキは軽量で、柔らかい感触が特徴です。
また、ヒノキはその独特の香りによるリラックス効果や抗菌性が魅力ですが、耐久性ではオークに軍配が上がります。
オークの重厚感のある見た目は、モダンなデザインや北欧スタイルのインテリアと相性抜群です。
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ウォルナットとの比較
ウォルナットは深い茶色が特徴的で、高級感のある見た目が魅力ですが、オークはより明るいトーンを持ち、多様なインテリアスタイルに対応できる柔軟性が強みです。
両者は硬さにおいても優れていますが、オークはより堅牢で、長期間にわたる使用に耐える点が支持されています。
価格面では、ウォルナットがやや高価であるため、予算に応じた選択が重要となります。
パインとの比較
パインとの比較では、明確な違いが見られます。
パインは柔らかく加工しやすいですが、その分傷がつきやすい特徴があります。
一方、オークは硬く耐久性に優れており、家族が多い家庭や頻繁に使用するスペースに最適です。
また、パインは明るい黄みがかった色合いが多くカジュアルな印象を与えるのに対し、オークは落ち着いた木目で、幅広いデザインに合わせやすい点が評価されています。
オークフローリングのメンテナンス方法
オークフローリングのメンテナンス方法は、他の無垢材と共通で、普段のメンテナンスは、乾拭きで軽く汚れをふき取る程度で大丈夫ですが、年に一度オイルやワックス等を塗布するようにすると、風合いを損なうことなく、いつまでも趣のあるフローリングとなります。
オークフローリングがオススメな環境
オークフローリングがオススメな環境は、チェスナット同様に水周りに強い特性があるため、キッチンや洗面台等が特にオススメです。
また、比較的安価に導入できるため、おうち全体のフローリングをオークにするとデザインに統一感がある素敵な住まいになります。
まとめ
今回は無垢材である、オークフローリングについて解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
メリットが大きいオークフローリングですが、デメリットも抑えたうえで導入いただくことでより満足する形で導入できるでしょう。
また、今回でオークフローリングに興味を持った方は、お気軽に当社ゆいまーるにご相談いただければと思います。