columnコラム

リフォームにおける「珪藻土」と「漆喰」の違いについて

自然素材の壁材

リフォームの時によく壁材として比較される、珪藻土と漆喰。
自然素材の壁材として人気ですが、実は似ているようで、それぞれメリットとデメリットがあります。

きちんと理解し、自分達の住環境や理想と比較して、どっちを使うべきかを判断頂くのが理想です。
そこで今回は自然素材に強いゆいまーるがそれぞれの壁材の違いについて解説致します。

「珪藻土」と「漆喰」は原材料が違う

漆喰と珪藻土は見た目や質感は似ていますが、当然違う素材で出来ています。
この原材料により、一番の違いとなるのが「自ら固まるか・固まらないか」です。

珪藻土の原材料

珪藻土は文字通り、珪藻の殻の化石を原料にして作られた素材です。珪藻の堆積している土を原料とし漆喰と同じく、1000度以上の熱を加えることで不純物を取り除き、珪藻土となります。

ただ珪藻土は固まる性質がないため、固化材の材料を剥がれ落ちないように混ぜます。

漆喰の原材料

漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)を主原料としており、その製造方法は石灰石を1000度以上の高温で熱した後に冷まして作られます。その消石灰に水・のり、繊維を加えた塗り壁材が漆喰と呼ばれるものです。

実は消石灰は、空気中の二酸化炭素を吸収し続ける性質をもっており、100年を越える長い時間をかけて石灰石(炭酸カルシウム)に戻ります。

 

 

珪藻土の特徴

次に珪藻土の機能的な特徴を解説していきます。
珪藻土も漆喰同様、機能的なメリット、デメリットがあるため、きちんと把握して壁材選びをより確かなものにしましょう。

珪藻土のメリット

珪藻土のメリットとして、最たるものが、その調湿性です。
別名「呼吸する壁」と言われるほど、調整性があり、近年バスマット等の商品がヒットしていたりします。

また調湿性が高いことから、消臭効果も高く、漆喰同様、匂いが気になる方にオススメの壁材となります。

特に湿気が気になる、梅雨時期は人が快適と感じる湿度40%~60%をキープでき、冬はきりふきを直接壁に吹きかけて湿度を上げることができます。

他にもいくつかメリットがあります。
気になる方はこちらをご覧頂けると詳しくわかります。

珪藻土のデメリット

メリットが多い珪藻土ですが、デメリットもあります。
まず、吸水性が高いため、液体の汚れが落ちにくいこと、醤油等の落ちにくい液体の取り扱いには注意が必要です。万が一壁に零してしまった場合はすぐにふき取るようにしましょう。

施工費用について

珪藻土の施工費用ですが、漆喰同様に自然素材のため漆喰同様、壁材としてやや割高となってしまうのが正直なところです。
リフォーム業者に依頼する場合の費用目安は、1㎡あたり5,000~6,000円前後となります。

料金としてはやや割高ですが、一般的なビニールクロスは10年~15年動機で張り替えに対して、漆喰や珪藻土は半永久的に長持ちするといわれており、ランニングコストを考えるとお値段以上の価値があると私たちは思っております。

漆喰の特徴

では漆喰には機能的にどのような特徴があるのか解説していきます。
漆喰の機能的なメリット、デメリットを把握して壁材選びをより確かなものにしましょう。

漆喰のメリット

漆喰の機能的に優れている理由として、アルカリ性であることが特徴としてあります。
漆喰のアルカリ性は強く、強いアルカリ性のもので壁を作ると、ニオイのもととなるカビや細菌の繁殖を抑えてくれます。

生活臭が気になる方、特にお家の中でペットを飼っている、タバコを吸う人にはおすすめです。
漆喰の壁なら、生活臭の対策にうってつけです。

また漆喰には、ホルムアルデヒドという有毒物質を吸着・分解する働きがあります。
小さいお子様や、高齢者はホルムアルデヒドへの抵抗力の強くなく、シックハウスの原因となります。
家族に小さいお子様や二世帯住宅を検討されている方にぜひオススメしたいのが漆喰です。

漆喰のデメリット

機能的な面で大きなメリットがある漆喰ですが、デメリットもあります。
まず外壁として利用する場合、季節や天候・気温などの影響を受けやすいという特徴があだとなります。
雨などで外壁が濡れてしまった場合、急激に乾いたりすると、ひび割れが起こりやすくなります。

ひび割れを防止する方法として、外壁に撥水性のある天然成分を混ぜて塗ることで、ひび割れの原因である急激な乾燥を防止でき、ひび割れのリスクを減らすことができます。

施工費用について

漆喰の施工費用ですが、壁材としてやや割高となってしまうのが正直なところです。
リフォーム業者に依頼する場合の費用目安は、1㎡あたり4,000~5,000円前後となります。

漆喰と珪藻土の違いまとめ

似たようなイメージがある漆喰と珪藻土ですが、
漆喰は匂いに強く、珪藻土は湿度に強いという違いがあります。

海辺等の湿度が高い地域の場合は調湿性に優れる珪藻土がオススメで、
匂いの対策を徹底したい方は漆喰がオススメとなります。

また注意頂きたいこととして、珪藻土も漆喰もホームセンター等の安価なものはつなぎに科学物質が含まれていることがあり、珪藻土や漆喰本来の良さが発揮できていないことがあります。

またつなぎの化学物質が原因でシックハウスになることもあり注意が必要です。

弊社ゆいまーるや自然素材にこだわったリフォーム会社はつなぎにも自然素材を使っていることもあるため、シックハウス対策をされたい方はつなぎについても必ず確認するようにしてください。

ただ、そうはいっても自分達の住環境ではどっちが良いかプロに相談したいという方も多いと思います。

漆喰や珪藻土についてもっと詳しくお問い合わせしたい方はぜひゆいまーるまでご相談ください。自然素材のプロが丁寧にあなたにとってどちらがより好ましいのかサポートさせて頂きます。

関連記事